[ 肺がんについて ]
肺癌:悪性腫瘍(癌)の中での死亡数は全体で1位(男性1位、女性3位)となっています。 肺癌はタバコが原因であることははっきりしていますので、まず禁煙で癌の発生を予防することが肝心です。 しかし不幸にも肺癌になってしまった場合は、早期発見・早期治療が癌を治癒するために大事になってきます。 早期発見には検診が(特にCT検診)有効です。
検診で精密検査が必要になればできる限り早く医療機関を受診してください。 早期発見された小さな腫瘍で1cmまでなら手術でほぼ100%完治します。2cmでも90%以上の方が治癒します。 小さな癌は小さな傷で手術することも可能になります。早く発見されればいいことばかりなのです。 ただ進行癌で発見されても抗癌剤や放射線治療と手術を組み合わせた集学的治療を行うことによって治癒に導くことも可能です。 最善の治療法を一緒に考えていきたいと思っています。
肺癌の手術は呼吸機能に問題があれば不可能なこともありますが、年齢には制限はありません。 高齢化社会になり80歳以上の方の手術も増えてきましたが全身状態に問題のない方は積極的に治療を受けて頂ければと考えています。 また肺以外の臓器癌から肺に転移した転移性肺癌も手術で治癒が期待できることもあります。 特に大腸癌からの肺転移が手術で良好な成績が報告されています。 その他の癌の肺転移も手術が有効となることもありますので、あきらめず一度ご相談ください。
自然気胸など肺の良性疾患:ほとんどの症例は1cmほどの傷を数カ所作成し行う胸腔鏡手術が可能で術翌日の早期退院も可能です。 良性疾患は手術が絶対ではありませんが、手術を行うことがより良い治療に繋がることもよくあります。 ひとつひとつの疾患について十分説明し納得して頂き治療を行っていきます。