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[ 肝がんについて ]
肝がんについての説明やその診断方法、治療方法を紹介し、尾道市民病院で集計された統計をグラフでご案内します。
最終更新日:令和5年11月06日
肝癌には原発性肝癌(主にB型、C型肝炎ウィルスを原因とする肝細胞癌)と、転移性肝癌(主に大腸癌、胃癌、肺癌等からの転移)があります。
肝細胞癌は慢性肝炎や肝硬変を背景に発生することが多いため、癌の存在部位や個数の診断とともに肝機能(肝予備能)の評価が重要で、 外科的手術(肝切除術等)、内科的治療(経皮的ラジオ波焼灼術等)、放射線科的治療(肝動脈塞栓術等)の中から症例ごとにもっとも適切な治療法を選択しています。
肝予備能が保たれていることが多い転移性肝癌は、治癒の可能性がある限り肝切除術を選択します。 特に大腸癌からの転移は、切除することにより長期生存の可能性があります。 大腸癌肝転移に対する当科の手術成績は、5年生存率が60%を超える良好な結果が得られています。 切除不能な場合には抗癌剤治療を行いますが、最近の抗癌剤治療の進歩は著明で、奏効率(効きめのこと)も以前に比して格段に高く、切除可能になる症例もあります。