[ 大腸がんについて ]
食生活、生活習慣の西洋化に伴い、現在も増加傾向にあります。腸閉塞(便秘、腹満)、下血といった症状で発見される事が多いですが、 無症状の方も少なくありません。
簡単な検査としては便潜血反応(便を調べます)があり、 精密検査としては、注腸検査、大腸内視鏡検査があります(どちらも下剤で腸管内を掃除しておく前処置が必要です)。 尾道地区では最近、進行例が増えてきています。病気の早期診断には早めの検査が必要です。検診等で異常を指摘された場合や、 自覚症状がある場合には怖がらずに早めに御相談ください。
治療については、基本的には大腸癌治療ガイドラインというものがあり、これに沿って行っております。 早期癌では内視鏡的に切除できる場合が多いのですが、一部の早期癌と進行癌では大腸を切除する手術となります。 患者さんの状態や、病気の進行具合によって腹腔鏡を使った手術や開腹下の手術を行います。 また、肛門近くの癌の場合は人工肛門を造設する事があります(下腹部に直接大腸を持ち上げます)が近年人工肛門を作る患者さんの手術は減ってきています。 いずれにしても、患者さんと十分話し合いながら治療は進みます。ご不明な点や、納得いかない点がございましたらいつでも御相談ください。