地域医療連携

尾道市では、尾道市立市民病院をはじめとする病院と開業医の主治医機能を軸として多職種協働を実現し、包括的な連携体制をつくりあげています。治療のみならず、在宅ケア、リハビリテーション、福祉・介護のすべてを含む地域包括医療を実現しています。その要となっているのが「ケアカンファレンス」です。退院前に病院主治医、看護師と在宅主治医、ケアマネジャー、訪問看護ステーション看護師、福祉・介護関係者、薬剤師、栄養士、そして患者さん本人やご家族が一つのテーブルで情報を共有し、治療やケアをシームレスに繋げていきます。

 地域医療連携室では、地域の医療機関や介護スタッフの方々との連携を取り、顔の見える連携を大切にしています。また院内各専門職間のチームワークの構築と円滑なコミュニケーションのもとに、患者さん、ご家族が安心して在宅に戻れるよう、退院支援に向けて日々取り組んでおります。
 患者さん、ご家族の身体的・心理的・社会的・経済的問題のニーズに焦点を当て個別的で細やかな支援と、意思決定支援に寄り添えるよう心がけております。
 また、相談窓口では、患者さん、ご家族のお困り事の相談や苦情などに対応しております。入院中だけでなく、外来のかたや退院後の不安など、何でもお気軽にご相談ください。

 地域医療連携室・入院センター・在宅支援室の3部門があります。職員は看護師11名 医療ソーシャルワーカー3名 事務員4名の18名です。
 地域連携室では、主に前方連携である紹介患者の受付や事前予約など地域の医療機関との連携業務。在宅支援室では後方支援の退院支援を中心に患者さんご家族との面談、地域の医療機関や施設、在宅スタッフとの連絡調整。入院支援センターでは入院前からの情報収集や、入院時の説明や、医療費の説明や相談などを行っています。
 地域医療連携部では、患者さんご家族の思いを聴きながら、一緒に退院後の生活を考えて行くことを心がけています。これからも安心して在宅療養できるよう様々な支援をして行きたいと思います。

  • 在宅療養支援室

    平成28年から在宅療養支援室を設置し、各病棟に1名の看護師もしくは医療ソーシャルワーカーを配置しています。住み慣れた地域や在宅へ安心して退院できるよう、入院早期から患者さんご家族と相談できる体制を整備し退院支援に取り組んでいます。また地域の医療機関や介護スタッフと連携を取り、退院前カンファレンスや、退院前訪問、退院後訪問も計画していきます。

  • 入院支援センター

    患者さんが予約で入院される場合や即日入院となる場合に、患者さんの情報収集や入院のオリエンテーション、高額医療費制度等の説明を行います。また、手術や検査のための入院の患者さんには中止薬の説明も行います。また、入院前に介護保険をご利用の患者さんにはケアマネジャーと連絡を取り、退院支援が進むよう取り組んでいます。

  • 医療ソーシャルワーカー

    令和5年4月から、医療ソーシャルワーカーが3名になりました。在宅支援室看護師とともに退院支援を行っています。近年患者さんの抱える問題も複雑で多様化するなか、心理的、経済的なことなど様々な相談に応じ、専門的知識を活かし、福祉や保険制度が利用できるよう支援しています。

地域医療連携室「紹介患者受付コーナー」

地域医療連携室の業務

主な業務内容は次の通りです。

  1. 紹介患者の受付業務とご案内
  2. 地域医療機関等への紹介依頼・予約
  3. 入院患者さんの退院支援
  4. 患者さんの医療・福祉相談
  5. 地域医療機関・施設等の連絡調査
  6. 広報活動
  7. 地域医療支援病院としての活動(共同診療支援・講演教育活動の支援など)
  8. 地域医療連携パスの開発、推進、評価

「患者サポート体制」相談窓口を設置しています。何でもお気軽にご相談ください。

地域医療連携室の活動


  • 病院祭 カープ女子
    フリーマーケット


  • 花壇への植えつけ作業を
    行っています



  • 植え付け後



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