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最新更新日:2013-09-11
 

2013初期臨床研修医 宮島 佑一

┗(カテゴリ)2013年度臨床研修医||Posted:2013-09-11

平成25年度テルモメディカルプラネックスへ

 

私は834日の2日間、テルモメディカルプラネックスへ研修に行って参りました。テルモメディカルプラネックスは、新たな医療技術の想像と普及を目指して設立された総合医療トレーニング施設であり、病院や居宅と同等の医療環境を再現した空間で、医療従事者の実践的なトレーニングや、商品開発のためのコラボレーションが行われています。敷地は108,600?と、その広さに非常に驚いたと同時に、非常に良い環境で研修することができました。

初日は、手技トレーニングを行いました。多彩なシュミレータを駆使した手技トレーニングが充実しており、なかには内視鏡下で行う血管採取術や、カテーテル脳血管手術、身体に負担の少ない腕からのPTCA(経皮的冠動脈形成術)などをトレーニングできるシミュレータが設置してありました。私たち研修医は主に、血管確保・動脈穿刺・CVカテーテル留置・気管挿管・豚の皮膚を用いた外科縫合を学びました。医療という失敗が許されない現場では、技術的にも知識的にも未熟な研修医が患者さんに対して直接医療行為をするのは容易ではありません。しかし、シュミレータは本物の人体構造に限りなく近く作られており、このような体験は研修医だけでなく、医療の進歩にとても寄与していると思いました。

2日目は人体モデルを用いた救急症例のシュミレーションを行いました。人体モデルは、脈拍・心音・呼吸音など実際の理学所見が再現され、バイタルサインもモニターに映し出されるという優れものでした。シュミレーションは救急車が来るところから始まり、非常に緊迫した状況のなかで行われました。私は、交通外傷による緊張性気胸の症例を経験しました。患者さんは左上下肢を広範囲に打撲し救急搬送されました。血圧80/50と低下しており、脈拍120SpO² 88とショックバイタルとなっていました。まず私は最初に、緊張性気胸を疑い胸部聴診したところ、左右差がないと判断し、どこかに出血源があると考えました。しかし私はFASTなどで出血源の検索を行わなかったため、全く事が進まず非常に躊躇しておりました。するとそれを見かねた上級の先生に、「緊張性気胸が原因ですぐに胸腔穿刺し、ドレナージを行うべきだ」と指導され、なんとか事無きを得ました(実際はトロッカーまで入れてもらいました) 

人は失敗を経験し、大きくなると言います。しかし医療現場では、失敗を限りなくゼロにするよう日々努力が行われています。私は幸いにもこのようなシュミレータで失敗を経験することができました。この経験を活かし、今後も実際の患者さんにより良い医療行為ができるよう、日々精進しなければならないと感じました。

 

 

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