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横山裕介研修医 2004/9/16
┗(カテゴリ)2004年度臨床研修医||Posted:2004-09-16
尾道市立市民病院での研修も4ヶ月が経過し、内科での研修も折り返し地点を過ぎました。
5、6月は糖尿病・内分泌グループに所属していましたが、現在は、消化器グループで研修しています。
仕事にもある程度慣れ、いろいろな手技も行うようになりました。
学生の皆さんにとっては、研修期間中にどの程度の手技が経験できるのかは関心の高いことだと思います。
そこで、今回は僕が今までこの3ヶ月でどのようなことを行ってきたか報告したいと思います。
◆静脈血採血・末梢静脈路確保◆
研修当初と比較すればかなり上達しましたが、血管の細い方には苦労しています。
まだまだ修行が必要です。指導医や看護師さんに協力してもらっています。
◆動脈血採血◆
大腿動脈からは問題なく実施できるようになりました。
救急の現場などで頑張っています。
◆胃管挿入◆
処置中の患者さんの表情からまだまだ工夫が必要と感じています。
イレウス管挿入はまだ助手を数回行った程度です。
◆中心静脈路確保◆
まだまだです。これを迅速に処置できるようになるのが今の一番の目標です。
◆腰椎穿刺◆
検死の場面で行いました。
今度は臨床現場で、スムーズに行えるようにイメージトレーニングを繰り返しています。
◆腹腔穿刺◆
研修初期から実施しています。最近では、他の先生が忙しいときに代わりに腹水を抜いています。
◆腹部エコー◆
一通りは自分で行っています。最近では、膵臓もなんとか観察できるようになりました。ただ、見逃しをないように気をつけているとかなり時間がかかってしまいます。実施後、念のため他の先生に確認をお願いしています。
◆上部消化管内視鏡検査◆
かなり悪戦苦闘しています。先生の指導の下、何度か行いましたがなかなかスムーズに胃・十二指腸までたどり着けません。内科研修も中間地点を経過したので、結構焦っています。
◆血管造影◆
消化器グループに所属しているので、TAEを行う患者さんがいます。放射線科の先生と一緒に行っています。大腿動脈にカテーテルを挿入したり、血管内でカテーテルを操作しています。注射器の持ち方など、かなり丁寧に指導してもらっています。これを他のことにも活かしていきたいです。
◆その他◆
上部消化管出血時の止血術(EVL、EISなど)、胃婁増設、ERCP、RFA、肝生検、腎生検などでは助手を行っています。助手をやるのも最初のうちはかなり戸惑いましたが、最近は処置の流れもわかり、少しは上達したと自分では感じています。また、救急の場面では心臓マッサージ、バッグバルブマスクによる換気を行っています。緊迫した状態の中で患者の容態が回復した時は、かなりの充実感があります。
以上、思い当たるものを書いてみました。
これらのことは、簡単そうにみえても、実際にやってみるといろいろなことに注意しなければならないことがわかります。
またそうした状況の中で、患者さんとコミュニケーションを図るのはとても難しい反面、とても重要なことであるということを感じました。
この病院は症例を経験する機会に恵まれていると思います。
多くの経験を積みつつ、患者とのコミュニケーションを十分に図っていけるかどうか、最終的には個人の研修に対する考え方にかかってくるのではないかと思います。