院長・看護部長あいさつ

2016年4月1日付けで当院の病院長に就任いたしました。

 当院は尾道地区の中核病院であり、地域医療支援病院として、急性期医療、救急医療、高度先進医療、がん治療に重点を置き診療をしておりますが、今後予想される高齢化社会では、生活習慣病への対策が必須であり、血管診療センター、消化器・内視鏡センター、腎センター、集学的がん治療センターなどを設置し、関係する多くの診療科の協力体制の下、質の高い診療を行ってまいります。

 また、医師・歯科医師・看護師・薬剤師・理学療法士・管理栄養士・臨床工学技士・臨床検査技師・放射線技師・臨床心理士などの多職腫が共同で行うチーム医療にも積極的に取り組んでおり、緩和ケアチーム、糖尿病療養チーム・栄養サポートチーム、院内感染対策チーム、呼吸療法サポートチーム、周術期サポートチーム等の活動を行っています。

 さらに、尾道方式と呼ばれる退院時ケアカンファレンスを開催して在宅後方支援も確立させ、地域住民の健康を、退院後も支援できる体制も構築できております。尾道は人口14万程度の地方都市ではありますが、高齢化率も高く、高齢独居、老々介護等の問題を、かかりつけ医とともに在宅医療を支える公的医療機関として、その責務を果たし続けてまいります。

 現在の許可病床数は330床ですが、きめの細かい治療や在宅への支援により、早期に在宅への退院も可能となっております。今後も高度急性期、急性期病床に対応できる医療機関として、地域の皆様に選ばれる病院をめざし、信頼される安全で質の高い医療を提供し、市民の皆様の健康を守る所存です。

2016年4月

 我が国においては、世界に例を見ない少子超高齢社会を迎え、社会保障制度の見直しや医療法の改正など、様々な検討がされています。そして住み慣れた地域において、その人らしく、最期まで安心して暮らすことのできる「地域包括ケアシステム」の構築と推進がおこなわれています。

 そのようななかで、治癒しない病気や障害を抱えても、残存する機能を引き出し、患者さんがどうしたいのか、自らが自己決定することを支援すること、いわゆる「意思決定支援」が重要となっています。患者さんのQOLのみならずQODをも考え、医療者としての倫理的視点で、治療・看護を提供することが必要であると考えています。

 尾道においては、全国平均より早く少子高齢化を迎えています。看護部においては、市民の方々が安心して生活ができる、地域医療と看護はどうあるべきかを常に考えて、様々な取り組みを行ってきました。そして昨年、地域医療連携部に『在宅療養支援室』を設置し、退院支援を専従に行う看護師を3名配置しました。そうすることで入院された時から、患者さん及びご家族の方の意思決定支援を行うことと、在宅における生活を視野に入れた在宅療養支援を行うことを充実させてきました。

 そして昨年12月、当院の附属である瀬戸田診療所から、「訪問看護」の経験が豊富な看護師長に異動してもらい、今年度は『在宅訪問部門』を開設しました。そこには看護師を3名配置し、以前から取り組んでいます「退院前在宅訪問」と「退院後在宅訪問」を益々充実させていく予定です。

 また当院においては、チーム医療が充実しています。組織横断的にチーム医療を推進していくためのキーパーソンは、看護師と言われています。そのために、自律した看護師の育成にも力を入れて、新人看護職員・ジェネラリスト・スペシャリスト・看護管理者の教育を組織的に支援しています。

 今後も、多職種との連携を密にして協働することで、当院が理念に掲げています「信頼される安全で質の高い医療を提供し、市民の皆様の健康を守ります」が実現できますように、頑張っていきたいと思います。

2017年6月

 当院では約300名の看護師・助産師が所属しています。新人看護師からベテラン看護師まで互いに刺激し合い、やりがいをもって勤務しています。そして信頼される安全で質の高い看護サービスを提供できるよう、日々研鑽に努めています。ひとりひとりの職員がもてる力を最大限に発揮するとともに専門職業人としてキャリアアップできるように、またひとりの社会人として成長できるように活き活きと働き続けられる職場づくりをめざしています。

 「働きやすい職場環境」の実現に向けて、業務改善の支援と電子カルテシステムの管理を担当しています。
 具体的な活動としては、2013年より全病棟において導入した、PNS(パートナーシップナーシングシステム)の充実と、各病棟単位の業務改善があります。
 業務のプロセスを見直し、「業務分担と協働」について考え、チーム医療の充実を図っていきたいと思います。

 当院では、在宅支援体制の充実を図り、在宅志向の看護ケアが展開できるように積極的に取り組んでいます。
 少子高齢化が進展する背景から、疾病も複雑化し身体機能の障害やADLの低下など、在宅療養支援には課題が多くあります。
 看護部では、外来・病棟の各部署に「在宅支援看護師」を配置する等、入院前から在宅を視野に患者を「生活者」としてとらえ、QOLの確立と患者・家族が自立できるケアの推進を多職種協働でサポートしています。
 また実際に在宅へ訪問をし、地域の多職種スタッフと交流・情報交換しながら地域全体の看護の質向上に向けて活動をしています。

 今年から医療安全管理部で勤務しています。
 当院は、「信頼される安全で質の高い医療の提供」という病院の理念の元、安全に医療が提供できるように全職種で取り組んでいます。
 入院患者さんの50%以上が75歳を超える高齢の方であり、身体機能の低下、入院に伴う環境の変化からせん妄状態などありますが、患者さんの人権と尊厳を守ること、安全性を確保すること両方の実現を目指しています。
 インシデント報告制度は定着しており、昨年はポジティブインシデントの推進により、全体の報告数は1.5倍に増加しています。なぜ未然に防げたのか、良かったことから学べること、また同じインシデントを起こさないためにどうすれば良いかなど、病院全体で検討し取り組んでいます。今年度の取り組みとして、「作業中断防止」や「医療安全ラウンドの他部門参加」等を推進し、評価、改善を続けていきます。
 今年度は病院機能評価機構を受審し、全職種で安全文化の醸成に力を合わせようと気持ちをひとつに致しました。今後とも宜しくお願い致します。

 今年度より新たな部門として「病床管理」という役割を与えられました。
 当院は急性期病院であり「救急患者を断らない」ということを掲げてきました。しかし医療情勢の変化や医師不足という問題を直面に、病院が大きく変化しようとしています。特に在宅や介護施設への復帰支援に向けた「地域包括ケア病棟」の開設が円滑にできるよう、日々奔走しています。
 ベッドコントロールとは、病床を効率的に運用するために管理・調整をし、入院患者さんの受け入れをスムーズに進め、退院情報を把握することで効率良く稼動させるという業務となります。各部署の看護師長や事務部門と連携をし、患者さんやご家族が安心して入院できるように関わらせていただきます。どうぞ宜しくお願いします。

 当院のパス専従看護師は2016年9月から新設され、今年度4月より後任として就任しました。
 当院は2014年よりNEC電子カルテに移行しましたが、紙パスから電子パスへの移行がなかなか進んでいません。円滑なパス運用につなげていくために、専従看護師が中心となって作成支援をし、他職種と連携していくことで、安心安全を確保したより良い医療の提供をしていければと思います。

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