[ あいさつ ]
病院長のあいさつ
尾道市民の皆様、こんにちは。尾道市立市民病院院長 大枝忠史です。
2020年度は新型コロナウィルスへの対応に追われた1年でした。PCR検査や陽性患者さんの入院受け入れに奔走しているうちに、あっという間に1年が終わってしまった感があります。これは当院だけでなく他の医療施設でも同様でしょうし、医療者に限らず市民の皆様も同じ思いなのではないでしょうか。面会制限等で皆様にはご迷惑をおかけしますが、感染の収束が見えない現在、不本意な措置も継続せざるを得ません。新型コロナウィルスへの対応を含め、これまで通り私たちは尾道市の中核的公立病院としての責務を果たしてまいりますので、引き続きのご理解とご協力をお願いいたします。
その中で2021年度の当院の取り組みとしましては、入院患者さんのリハビリ・栄養指導・服薬指導等のきめ細かな対応をこれまで以上に充実させ、患者さんへのサービスの質の向上を目指します。また、病院の建て替えについて、現状の分析や今後の医療需要等をふまえた検討を開始し、新病院建設への一歩を踏み出します。高齢化の進む中、当然病院に求められる機能は変化して行きますし、今回コロナ禍を経験したことにより、病院が備えるべき機能についての見方も変わって行くでしょう。それらの変化に対応し、市民の皆様に常に必要とされる病院でありたいと願っています。
歴代院長が目指したものを引き継ぎ、これまで通り急性期医療を中心に、市民の皆様の健康維持・増進に貢献できるよう、職員一同努力してまいります。当院の変わらぬモットーは以下の通りです。
- 患者さんを中心とした医療の実現
- 安全で満足度の高い医療の実現
- 地域住民の健康に貢献する医療の実現
- 職員に優しい職場環境の実現
引き続き、ご指導とご支援を賜れば幸いに存じます。
2021年4月
尾道市立市民病院 院長 大枝 忠史
看護部長のあいさつ
社会や医療情勢が激変する中、医療は「治す医療」から「治し支える医療」へと転換しています。そのため、看護師にはあらゆる場において専門性の発揮が求められています。また、新型コロナウイルス感染症の蔓延が続く今日、医療従事者として看護師の果たすべき役割は大きいものと痛感しております。
当院は地域に密着した急性期病院です。急性期から在宅に至るあらゆる健康段階において、的確な医療・看護の提供ができるよう取り組んでいます。看護部においては、患者さんを生活者として捉えて、住み慣れた地域でその人らしく、最期まで安心して暮らすことへの支援として、「退院後の電話訪問」「退院前の在宅訪問」「退院後の在宅訪問」などの取り組みを継続して行っています。今年度も引き続き、看護部の目標を「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)に基づいた意思決定支援の実践」とし、「医療」と「生活」の視点で患者さんの思いに寄り添いながら支援していきたいと考えています。
また、人材育成にも力を入れています。看護部では教育システムとしてJNAラダーを基盤としたクリニカルラダーを導入し、活用を推進しています。急性期から在宅療養支援まで幅広い領域で、専門性の高い看護実践を担える看護実践能力と倫理観を育むことを目標に取り組んでいます。
2021年度の看護部目標の軸でもある『地域医療を担う病院としての役割発揮と質の高い看護の提供』の実現に向け、頑張っていきたいと思います。
2021年4月
尾道市立市民病院 副院長兼看護部長 川村 美香(認定看護管理者)
