[ あいさつ ]
尾道市立市民病院のホームページをご覧になっていただき、ありがとうございます。2024年4月1日より病院長を拝命しました廣岡孝彦でございます。
尾道市立市民病院の基本方針「患者さんを中心とした医療の実現」「安全で満足度の高い医療の実現」「地域住民の健康に貢献する医療の実現」「職員に優しい(職場)環境の実現」に基づき、信頼される医療連携、患者さんやご家族への思いやり、働きやすい職場環境を構築したいと思っております。
当院は尾三医療圏約24万人の急性期医療を担う地域中核病院です。尾三医療圏の65歳以上の高齢化率は36.5%で少子高齢化が進んでいます。2050年には総人口が15万人まで減少するといわれておりますが、地域における基幹的な公的医療機関として地域医療の確保のため重要な役割を果たす責務がございます。
医療が発展と充実により住民の方々は安心して暮らすことができています。一方、医療技術の進歩は日進月歩であり、私たちはその変化に適応しなければいけません。医師や看護師など医療従事者の不足に加え4月から医師の働き方改革が開始されました。職員の健康管理、労務管理に加え、優しく働きやすい環境づくりが重要となります。職場での円滑なコミュニケーションは職員の相互理解を深め、信頼が構築されれば患者さんへの対応に大きく影響していくと考えております。
2025年には国民の4人に1人が75歳以上という超高齢化社会に突入しますので医療業界に大きな影響がもたらされます。尾道では医療と介護、民生委員まで加わり患者を支える「尾道方式」がございます。地域包括医療を継承していくことで、患者さんやご家族、地域の医療機関からも信頼される病院づくりを目指していきます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年4月
尾道市立市民病院 院長 廣岡 孝彦
少子超高齢社会を迎え、医療を取り巻く環境は大きく変化しており、看護師にはプロフェッショナルとして、さまざまな場面での専門性の発揮が求められています。
当院は地域に密着した公的病院として、急性期から在宅に至るあらゆる健康段階において、ニーズに応じた質の高い医療と看護を提供しております。看護部では、患者さんの思いに寄り添う専門職として「医療」と「生活」の視点を持ち、住み慣れた地域でその人らしく、最期まで安心して暮らすことへの支援を継続しています。その取り組みとして「退院後の電話訪問」「退院前の在宅訪問」「退院後の在宅訪問」の実践や在宅側に伝わる・活用できる看護サマリーに取り組み、切れ目のないケアの提供に努めています。
また看護部目標の基軸でもある『地域医療を担う病院としての役割発揮と質の高い看護の提供』の実現に向け、人材育成にも力を入れています。キャリア開発ラダーを導入した教育体制を構築し、急性期から在宅療養支援まで幅広い領域で、専門性の高い看護を担える看護実践能力と倫理観を育むことを目指しています。
看護師が、人を大切に思う気持ちとやりがいを持ち活き活きと働き続けられる職場環境つくりを継続し、看護で選ばれる病院を目指します。
2024年4月
尾道市立市民病院 副院長兼看護部長 川村 美香(認定看護管理者)