医師、看護師、技師、研修医の採用・募集を充実し、安全かつクオリティーの高い医療技術を尾道及び周辺地域住民の皆様に提供し、「心を動かす」医療を目指します

小中大

ホーム> 健康トピックス> 痔核のはなし

健康トピックス

広報誌『しまなみ』

尾道市立市民病院から

がん診療

トピックス/広報誌

病院情報の公開

[ 健康トピックス ]

このトピックスは 『痔核のはなし』 です。

尾道市立市民病院では、尾道市民の皆様の健康増進を願い、定期的に“健康”に関するトピックスをWEBで公開しています。  →が記されている医師は異動により、現在は当院に在籍しておりません。

 

痔核のはなし

2005年6月号掲載 外科 上塚大一医師|2008-12-07

痔核とは
 痔核は一般的にはイボ痔といわれているものです。
 痔核ができる原因としては便秘、下痢、重いものを持つこと、いきむことを繰り返すことなどで肛門に負担がかかることがいわれています。

症状
 痔核による症状には出血、脱出、痛みがあります。
出血:痔核からの出血には紙につく程度のものから便器にぽたぽたと落ちるもの、吹き出るように出るものまでさまざまです。比較的多めの出血が続くことで貧血となり、時には輸血が必要になる事があるので要注意です。また、中には痔核からの出血だと思い込んでいると直腸癌や大腸癌から出血している場合もあります。肛門からの出血があるときには年齢にかかわらず大腸内視鏡などの検査を受ける事をお勧めします。
脱出:痔核は病気の進行に伴い大きくなると肛門より外へ向かって出て来る事があります。排便時に脱出して自然に戻らず指などで戻さなくてはならないものや、常に出たままになっているものは薬の治療だけでは良くならないものが多く、一般的には手術が必要になります。
疼痛:肛門痛が生じる痔核は多くが外痔核になります。特に血栓性外痔核という痔核内に血のかたまりができるタイプの外痔核では激しい疼痛がありお尻をべったりつけて座ることができず、「今すぐ何とかしてください。」と外来を受診されることが多いです。この場合は局所麻酔下に血栓を切除す・ 髀・uを行います。入院の必要は無く外来できる処置です。また、内痔核でも嵌頓(かんとん)痔核といい常に出たままになった痔核では痛みを伴う事があります。

日常生活で気を付けること
排便習慣をつける。
長時間座りっぱなしや立ちっぱなしを避ける。
お尻を清潔に保つ。
深酒はしない。
香辛料などの刺激物は避ける。
排便時の注意
排便後トイレットペーパーで強くこすらない。特に症状がひどい時にはウォシュレットやシャワーで流してしずくを紙で拭く程度にしましょう。 

痔核は生活習慣によって良くなったり悪くなったりすることの多い病気です。特に症状がひどくなった時には診察を受けて上記の注意事項を守った規則正しい生活を心がけましょう。

文責:尾道市立市民病院 2005年6月号掲載 外科 上塚大一医師|2008-12-07
sp
ページ先頭へ戻る