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このトピックスは 『乳がん検診(マンモグラフィー検診)のお話し』 です。

尾道市立市民病院では、尾道市民の皆様の健康増進を願い、定期的に“健康”に関するトピックスをWEBで公開しています。  →が記されている医師は異動により、現在は当院に在籍しておりません。

 

乳がん検診(マンモグラフィー検診)のお話し

放射線科 三船啓文医師|2009-01-05

日本人女性の乳がん発症率は年々上昇してきており、現在日本人女性のがん発生数の1位です。乳がん発症年齢は20歳代から認められ、45歳がピークです。働き盛りの年齢の方が癌で命を落とすことになれば、職場や家庭において、一大事となりかねません。
乳がんにかかりやすいタイプとして、40歳以上の人、未婚の人、出産経験が無い人あるいは初産年齢が30歳以上の人、初経が11歳以前の人、閉経が55歳以降の人、肥満の人、乳腺症になったことがある人、乳がんになったことがある人(もう一方の乳房にがんが発生する可能性)、家族に乳がんになった人がいる人などが言われています。ただし、乳がんは早期発見できれば、ほとんど治すことができます。このため今日では、多くの国で検診を受けることが推奨されています。
マンモグラフィーは、乳がん検診の方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影です。乳房を挟み圧迫しながら、上下・左右から1枚ずつ、左右で合計4枚撮影します。場合によっては、追加撮影をします。挟むことにより痛みを伴うこともありますが、異常な場所を見つけるためには大事な事です。なお、このマンモグラフィーの放射線が人体へ及ぼす危険性は、ほとんどありません。
マンモグラフィーでは、触っても判らないような早期の小さな乳がんや、しこりを作らない乳がん(腫瘤)、非常に細かい石灰砂の影(石灰化)などを見つけることができます。視触診も超音波検査も乳がんを調べる大切な方法ですが、マンモグラフィーを併せて行うことによって2〜3倍の乳がんの発見が可能となり、乳がんによる死亡率を減少させる効果があることが報告されています。
当院では人間ドックや成人病検診、外科外来受診で乳がん検診を受ける事ができます。いずれの場合も、マンモグラフィー検診精度管理中央委員会によって認定された診療放射線技師および放射線科専門医がそれぞれ撮影、読影を行い、正確な診断を目指しています。乳がん検診は、視触診と併せて最低2年に1度、できれば1年に1度受けることが望ましいです。

文責:尾道市立市民病院 放射線科 三船啓文医師|2009-01-05
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