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このトピックスは 『寒さと高血圧について』 です。

尾道市立市民病院では、尾道市民の皆様の健康増進を願い、定期的に“健康”に関するトピックスをWEBで公開しています。  →が記されている医師は異動により、現在は当院に在籍しておりません。

 

寒さと高血圧について

2004年12月号掲載 循環器科 小林博夫医師|2008-12-01

 今年も残り少なくなり1年を振り返る時期になりました。今年は台風の記録的な数の襲来や新潟中越地震など災害の多い年でした。大陸の冬将軍も日本をうかがっているようです。寒さは脳卒中や心筋梗塞の大敵です。寒さ対策を行ってこの冬を乗り切りましょう。

 寒い日には、外出の際マフラー、オーバーなどで防寒し、カイロを利用することも良いでしょう。また長時間戸外で寒風にさらされないことも重要です。室内でも気温の変化が大きい部屋を移動するときは血圧が急に上がります。たとえば入浴の時です。できれば1番風呂は避け,脱衣所や風呂場を暖めておくと良いでしょう。あまり熱くない風呂への半身浴が心臓への負担は少ないでしょう。夜間のトイレも注意が必要です。できればトイレにあらかじめ暖房をいれて暖めておくことで血圧の上昇を防ぐことができます。また室内にあらかじめ入れて暖めておいたスリッパを履いて部屋からトイレまで行くことも良いでしょう。男性の方では夜間だけ寝床で尿器にて用を足すこともひとつの方法です。

 高血圧は身近な病気ですが薬で良好にコントロールされている人は高血圧患者全体の4分の1に過ぎません。最近は副作用が少ない血圧の薬がたくさん開発されてきました。高血圧の人は血圧の薬をのむことで長生きでき、また寝たきりや痴呆を予防できます。血圧の気になる人はかかりつけの先生に相談してみてください。

文責:尾道市立市民病院 2004年12月号掲載 循環器科 小林博夫医師|2008-12-01
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