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このトピックスは 『胆石のお話し』 です。

尾道市立市民病院では、尾道市民の皆様の健康増進を願い、定期的に“健康”に関するトピックスをWEBで公開しています。  →が記されている医師は異動により、現在は当院に在籍しておりません。

 

胆石のお話し

2005年1月号掲載 外科 宇田征史医師|2008-12-02

 最近、人間ドックや検診にて無症状で胆石が発見される方が増えています。胆石とは、肝臓の細胞で作られる胆汁の成分が固まってしまったもので胆嚢や胆管で作られます。石があると言われたら、どうしたらよいでしょうか?

 症状の無い胆石が発見されても基本的には治療は必要ありませんが、将来的に症状が発現する可能性は10〜50%といわれており、症状が出現すると治療の適応となります。胆石の症状としては上腹部の痛みが最も多いのですが、時に背部の痛みもみられる事があります、また、発熱、黄疸を伴うときは急性胆嚢炎や胆管炎を合併していることがあり、早急な治療が必要となります。治療方法には内科的治療と外科的治療があります。内科的治療として胆石溶解療法と結石破砕療法がありますが,患者さんによっては有効なことがありますが、どちらも10%以下の効果しかありません。外科的治療は手術的に胆嚢を摘出しますが、現在では腹腔鏡手術が選択されることが多く開腹手術と比べ小さな傷、短い入院期間となっています。ただし、高度の炎症、癒着があったり、胆嚢癌が疑われるときは通常の開腹手術が必要となります。

 症状のある胆石をお持ちの方は、かかりつけの医師、もしくは専門医に相談してください。症状の無い胆石をお持ちの方は、差し迫った治療は必要ではありませんが、胆石、胆嚢の状態、胆嚢癌の合併が無いことの確認のため、年に1,2回の定期検査は忘れずにお受けください。

文責:尾道市立市民病院 2005年1月号掲載 外科 宇田征史医師|2008-12-02
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