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[ 健康トピックス ]

このトピックスは 『腎臓のはなし』 です。

尾道市立市民病院では、尾道市民の皆様の健康増進を願い、定期的に“健康”に関するトピックスをWEBで公開しています。  →が記されている医師は異動により、現在は当院に在籍しておりません。

 

腎臓のはなし

2005年3月号掲載 内科 橋本昌美医師|2008-12-04

 腎臓はウエストの少し上あたりに背骨を挟んで左右に1つずつあります。人のこぶしよりやや大きいくらいのソラマメのような形をした臓器です。

 腎臓の第一の働きは、「尿を作る」ということです。私たちの体は、日々、新陳代謝を繰り返しており、それによって生じた細胞の老廃物は、体にとって不要なものです。どこかで体外に排出しなければ、体をめぐる血液中にたまって、血液が汚れてしまいます。そこで、尿や便として排泄する仕組みがあるわけです。腎臓は体内でいらなくなった老廃物や毒素を尿中に排泄して血液をきれいな状態に保っています。また、体内の水分量や電解質を調節して体が一定の状態に保たれるようにコントロールをしています。その他の腎臓の役割としては、血圧を調節したり、赤血球の生成を促したり、カルシウムの吸収を助けたりします。腎臓は小さい臓器ながら様々な働きで体の内部環境を保っています。

 「腎臓病」は自分では気づきにくい病気です。また、尿検査で異常が見つかっても、自覚症状が無いために放置している人が少なくありません。どんな腎臓病でも、早く見つけ、早く治療を始めることが大切です。慢性的に経過する腎臓病でも、早期からきちんと治療をすれば、病気の進行を抑えていくこともできます。学校や職場、あるいは検診などで、尿の異常(タンパク尿、血尿など)があった方は、放置せず、医師に相談されることをぜひおすすめします。

文責:尾道市立市民病院 2005年3月号掲載 内科 橋本昌美医師|2008-12-04
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