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[ 健康トピックス ]

このトピックスは 『みずむしのはなし』 です。

尾道市立市民病院では、尾道市民の皆様の健康増進を願い、定期的に“健康”に関するトピックスをWEBで公開しています。  →が記されている医師は異動により、現在は当院に在籍しておりません。

 

みずむしのはなし

2005年4月号掲載 皮膚科 上田武滋医師|2008-12-05


 みずむしは多くの人が経験するありふれた皮膚疾患で、全国では2000〜3000万人のひとがみずむしを持っているといわれています。
白癬菌やカンジダなど皮膚糸状菌の感染によって生じます。みずむしが発生する部位は足の指の間、足の裏、股や爪がよく知られていますが、このほかにも手や身体や頭、顔にも発生することがあります。

 症状は部位により異なり、手や足ではみずぶくれができたり、皮がむけたり、皮が厚くなりがさがさしたりするなどします。かゆみは必ずしもあるわけではありません。身体や股、顔などでは輪状の赤みが特徴的で、頭では頭皮がかさかさして毛が抜けてきます。爪の場合は爪が白くにごり分厚くなってきます。治療は抗真菌剤の外用や内服をおこないます。最近の薬はよく効くものが多く、きちんと治療すればたいていは治ります。
それでも治らない場合は湿疹やかぶれ、掌蹠膿疱症など別の病気かもしれませんので一度専門医を受診してください。

 みずむしの原因菌は高温多湿の環境を好むので治療や予防のためにはよく洗って乾かすことが重要です。みずむしが感染する場所は足拭きマットが多いといわれています。家庭内はともかく温泉、プールなどでは不特定多数の人がマットを使用しますので常に感染の機会があると考えてもいいでしょう。ぬれた足を十分に乾かさず、靴をはいてしまうと菌が増殖して、感染の確率がかなり高くなります。菌がついてもよく乾かせば多くの場合、菌は死ぬか脱落してしまいます。これからだんだん暖かくなって過ごしやすい季節になりますが、菌にとっても増殖しやすい環境になりますので注意しましょう。

文責:尾道市立市民病院 2005年4月号掲載 皮膚科 上田武滋医師|2008-12-05
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