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最新更新日:2015-04-22
 

第1回内科レジデントカンファレンスin Okayama

┗(カテゴリ)2014年度臨床研修医||Posted:2014-01-20

1回内科レジデントカンファレンスin Okayama

 

私は、平成25119日にママカリフォーラムで開催された第1回内科レジデントカンファレンスin Okayamaに参加させていただきました。この会は岡山大学第二内科主催で、各関連病院の初期・後期研修医が学会形式に発表を行いました。私は当院呼吸器内科の村上先生による指導の下、「当院における日本紅斑熱の臨床的検討」について発表しました。

ここで日本紅斑熱について少しだけ説明させていただきます。日本紅斑熱はマダニを媒介として感染するリケッチア感染症です。リケッチア感染症として有名なのはツツガムシ病ですが、日本紅斑熱はRickettsia japonicaを起炎菌とする特殊な感染症です。リケッチアは通常の細菌と異なり、ヒトの細胞内でしか増殖できない細菌で、通常の抗生剤では効果を認めません。そのため、テトラサイクリンという蛋白質合成を阻害する抗生剤での治療が必要です。したがって、リケッチア感染を疑って治療を行わなければ、治療に難渋する感染症です。典型的な症状は発熱と皮疹で、血液検査では血小板減少や肝機能障害を伴います。最も診断的根拠となるのは、マダニの刺し口で、全身くまなく検索する必要があります。なかには重症化し、死に至ることもあるとされています。尾道の山林ではRickettsia japonicaを保有するマダニが多く存在し、日本紅斑熱の好発地帯とされています。そのため、当院に来院される患者さんも多く臨床的検討を行いました。

当日は、他の先生方の素晴しい発表に圧倒され、大変緊張いたしました。途中で舌が回らないこともありましたが、何とか無事に発表を終えました。珍しい疾患であるため、場内から多数の質問を受けましたが、指導医の先生方から教わったことや自分で勉強したことをもとに、難なく答えることができました。最後の表彰式では、全19題の中から「Best presentation賞」という最優秀賞を受賞しました。

今回は、指導医である村上先生に連日夜遅くまで根気強くご指導いただき、大変感謝しております。また、前日の昼に仕事でお忙しいなか、予行をしてくださった当院皮膚科の上田先生、樫野先生、スタッフの方々にも重ねて御礼申し上げます。

 今後もより良い医師になれるよう精進いたしますので、宜しくお願い申し上げます。

 

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