平成27年度 尾道市立市民 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
現在公開している病院指標は、平成27年度(平成27年4月1日~平成28年3月31日)に当院を退院した患者さんのデータを集計しています。入院中に他科で行われた手術は、入院科の集計となります。
患者数が10未満の数値には「-」表記としています。
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 51 56 86 100 193 363 982 1464 1443 471
当院は地域医療支援病院であり、幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しております。
全体で見ると高齢化の影響で60歳以上の患者さんの頻度が高く、全体の83%を占めています。
80歳代以上の高齢者になると肺炎や心不全と並び、大腿骨近位部骨折が多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 144 14.92 14.34 11.11% 78.15
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 78 18.69 21.69 29.49% 87.36
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 47 13.79 12.60 14.89% 74.38
内科で最も多い症例は、肺炎です。
 特に高齢の患者さんが多く重症化しやすい為、2週間以上の入院となることが多くなっています。

2番目は、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。
 誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していると言われています。再発を繰り返す特徴があり、それにより耐性菌が発生し、抗菌薬治療に抵抗性をもつことがあります。

3番目は、腎臓または尿路の感染症です。
 尿路である腎臓、尿管、膀胱、尿道のいずれかで感染が起き、炎症が引き起こされる病気です。当院では高齢女性に多く、高熱が続き、腰痛、背部痛、吐き気、頻尿などのさまざまな症状が出ます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 6.17 - -
040090xxxxxx0x 下気道感染症(その他) 定義副傷病なし - - 7.93 - -
100360xxxxxxxx 小人症 - - 3.37 - -
小児科で最も多い症例は、帝切児症候群です。
 日本において帝王切開での分娩は全体の16%ほどにのぼり、約6人に1人の赤ちゃんが帝王切開により誕生しています。また、帝王切開で生まれた赤ちゃんに感染や呼吸障害が発生することがあります。
通常の分娩の場合は、産道を通る過程で肺の羊水が絞り出されて外に出ることが多いのですが、帝王切開はそれをすることがなく外に出てくるので肺に羊水が溜まったままの状態が多く、その為呼吸障害を起こしやすい状態にあります。このため、保育器の中で経過観察した症例です。

2番目は、下気道感染症(気管支炎)です。主に喘息の既往があり、感染により悪化した患者さんです。

3番目は、低身長症の検査です。
 低身長症は、身長が同性同年齢の子どもと比べて「-2SD以下」の場合、1年間の身長の成長速度が2年続けて「-1.5SD」以下(小学校低学年では約4cm以下)の場合の以上の2項目の両方、あるいは、どちらかに当てはまる場合に検査を行っております。
※SD:標準偏差
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 42 8.38 13.03 2.38% 72.10
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 42 9.50 7.84 0% 66.52
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 32 18.47 17.41 3.13% 72.91
外科で最も多い症例は、肺がんの胸腔鏡による手術症例です。
 従来肺がんの手術は胸を大きく開く開胸手術でしたが、早期の肺がんに対しては胸腔鏡を用いた手術が行われています。大きく切開しない為、身体への負担が少なく術後の回復も早くなります。

2番目は、胆のう炎・胆石症に対する腹腔鏡下による手術症例です。
 胆石が胆のう管に詰まることによって起きる胆のう炎に対して、腹腔鏡という器械を用いて腹部の小さな切開創から胆のうを摘出した症例です。

3番目は、大腸がんに対する手術症例です。
 手術は、従来行われていた開腹による結腸切除術と腹腔鏡を用いて腹部の小さな切開創から大腸を切除する腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術を行います。腹腔鏡下手術では傷が小さく分散しているため、従来のお腹を大きく切って大腸を切除する開腹手術に比べて術後の痛みや癒着が少なく、手術からの回復が早く腸閉塞や創感染など後遺症が少ないなどの利点があります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 216 25.10 28.70 79.17% 82.63
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 72 29.15 22.19 8.33% 71.44
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 65 27.25 27.21 36.92% 76.71
整形外科で最も多い症例は、高齢に伴う骨粗鬆症の影響や転倒などで発症する大腿骨近位部骨折です。
 大腿骨の骨折は地域連携パスを運用しており、手術(急性期) → リハビリ(回復期) → 在宅の流れとなります。
地域の医療機関で治療の役割が分担され、当院の役割は主に急性期治療(手術)の為、転院率が高くなっています。

2番目は、肩腱板断裂です。
 肩関節の痛み、腕が上がらない等の症状をきたす疾患で、中年以降の方に多く発生します。腱板断裂が発生すると、肩の力が弱くなったり、洋服の着脱が困難になったり、痛みのために眠れなくなったりすることがあります。当院では、関節鏡を用いて腱板を修復する関節鏡視下腱板修復術を行っており、従来の方法と比べて筋肉に対する侵襲もより少なく、手術後の痛みも少ない傾向にあります。

3番目は、膝関節症です。
 膝関節症は、比較的若い人のO脚変形で、膝関節の内側の痛みが強い場合には、脛骨を楔状に骨切りしてつなぎ合わせる高位脛骨骨切り術を行います。高齢で、変形が膝関節全体に及びますと、人工膝関節置換術を行います。大腿骨、脛骨、必要に応じて膝蓋骨の関節部分を人工の関節部品に置き換えますので、術後数日より離床、歩行が可能です。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 75 17.28 18.08 38.67% 76.56
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 55 12.84 15.80 25.45% 77.51
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 37 6.81 7.03 10.81% 64.62
脳神経外科で最も多い症例は、脳梗塞です。
 脳梗塞の発症24時間以内の症例で、脳保護療法として活性酸素除去剤(エダラボン)を用いて活性酸素(フリーラジカル)を低減した症例です。

2番目は、脳梗塞に対する抗血小板療法です。
 抗血小板療法には、血液を固まりにくくし、手足などの運動麻痺を改善する効果があります。

3番目は、てんかんです。
 脳疾患の術後、脳梗塞など脳疾患の既往等ある方が、特発的にけいれんを起こし救急搬送となった症例です。
てんかんとは、種々の成因によってもたらされる慢性の脳疾患であって、大脳ニューロンの過剰な発射に由来する反復性の発作(てんかん発作)を特徴とし、それにさまざまな臨床症状及び検査所見がともなう。 WHO(世界保健機関)編:てんかん辞典より
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 13 7.77 11.93 0% 62.69
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 10.49 - -
050180xx99xxxx 静脈・リンパ管疾患 手術なし - - 14.76 - -
皮膚科で最も多い症例は、急性膿皮症です。
 急性膿皮症は、溶連菌やぶどう球菌による細菌感染症である蜂窩織炎で、高熱を伴ったり、外来治療では十分な治療を行えない重症患者の入院治療を行っています。

2番目は、皮膚がんの手術症例です。
 皮膚がんの多くは一般的に日光にあたる顔面や四肢に発生し、高齢者に比較的多くなってきています。

3番目は、うっ滞性皮膚炎です。
 静脈瘤(じょうみゃくりゅう)など下肢の血行障害によって膝(ひざ)下3分の1の部位に生じる、とくに中年以降の女性に多い慢性の皮膚炎です。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 77 5.05 7.59 0% 73.88
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 22 10.27 12.60 13.64% 75.91
110310xx01xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 20 9.60 14.09 10.00% 73.75
泌尿器科で最も多い症例は、膀胱腫瘍、膀胱悪性腫瘍の手術です。
 膀胱がんに対する治療では、内視鏡的切除、進行がんに対しては膀胱全摘などを行っています。

2番目は、腎臓または尿路の感染症です。
 尿路である腎臓、尿管、膀胱、尿道のいずれかで感染が起き、炎症が引き起こされる病気です。当院では高齢女性に多く、高熱が続き、腰痛、背部痛、吐き気、頻尿などのさまざまな症状が出ます。

3番目も、腎臓または尿路の感染症です。
 2番目との違いは、尿路結石により急性腎盂腎炎を発症し、尿管ステントを留置した症例です。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 17 29.71 20.87 0% 29.14
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 - - 12.23 - -
120140xxxxxxxx 流産 - - 2.34 - -
産婦人科で最も多い症例は、切迫早産です。
 切迫早産とは、早産になりかかっている状態、つまり早産の一歩手前の状態を切迫早産といいます。子宮収縮が頻回に起こり、子宮の出口(子宮口)が開き、赤ちゃんが出てきそうな状態や破水(子宮内で胎児を包み、羊水が漏れないようにしている膜が破れて、羊水が流出している状態)をしてしまった状態のことです。
※早産とは正期産(妊娠37週0日~妊娠41週6日まで)以前の出生をいいます。

2番目は、妊娠悪阻(つわり)です。
 つわりの症状が悪化して、日常生活を送れない程の病的な状態を妊娠悪阻といいます。

3番目は、流産です。
 妊娠22週(赤ちゃんがお母さんのお腹の外では生きていけない週数)より前に妊娠が終わることをすべて「流産」といいます。妊娠12週未満の早い時期での流産が多く、流産全体の約80%を占めます。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx99x4xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等24あり - - 2.53 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
眼科で最も多い症例は、加齢黄斑浮腫です。
 目には網膜黄斑部と呼ばれる部位があり、加齢に伴ってこの部位に異常が起こる症例で、上記同様にVEGF治療を行った症例です。
体の中には、新生血管の成長を活性化させるVEGF(VEGF:Vascular Endothelial Growth Factor、血管内皮増殖因子(けっかんないひぞうしょくいんし))という物質があります。このVEGFは、静脈内に閉塞が起きたときにつくられ、静脈から網膜へ水分を出そうとする強い働きをもつ物質です。
抗血管新生薬による治療は、VEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することにより、黄斑浮腫を抑制する治療法です。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 114 5.95 10.93 8.77% 77.62
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 36 9.19 9.20 0% 74.92
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 24 10.96 11.98 0% 76.42
消化器内科で最も多い症例は、胆のう結石・胆のう炎および総胆管結石の内科的治療(減黄術・結石除去)です。

2番目は、早期胃がんに対する内視鏡による治療です。

3番目は、肝がんに対する、肝動脈化学塞栓術(TACE)です。
※TACE:カテーテルという細い管を足の付け根から動脈に入れ、この栄養血管から抗がん剤を注入し、更に塞栓物質(ゼラチン)を詰めて血流を遮断することでがんを壊死させる方法です。
肛門外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060245xx97xxxx 内痔核 手術あり 10 5.00 6.01 0% 67.10
060235xx97xxxx 痔瘻 手術あり - - 6.92 - -
060220xx97xxxx 直腸脱、肛門脱 手術あり - - 10.38 - -
肛門外科で最も多い症例は、内痔核に対する手術症例です。
 内痔核では排便時の出血、痔核脱出など(時に痛みがある)で気がつきます。痔核の程度により、薬物療法、外来での結紮手術、入院が必要な根治手術と治療が分かれています。

2番目は、痔瘻(じろう)に対する手術症例です。
 痔瘻とは、肛門の中にある肛門腺が化膿し膿瘍を形成したものが肛門周囲膿瘍で、たまった膿が別の場所に出口を作りトンネル状になったものが痔瘻です。

3番目は、直腸脱、肛門脱に対する手術症例です。
 直腸の全層が脱出する場合を直腸脱と呼び、高齢女性に多く、50~70%に便失禁を伴います。

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 82 26.74 18.30 20.73% 84.17
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 68 3.43 3.07 7.35% 72.09
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 14.21 13.26 0% 74.47
循環器内科で最も多い症例は、心不全です。
 心不全の患者さんの平均年齢は80歳を超える方が多く、高齢化にともない増加してきています。また一度病状が良くなっても再発することがめずらしくありません。当院では心不全で入院した患者さんに対して再発予防、体力回復のためのリハビリ訓練、看護師による予防教育も行っています。

2番目は、狭心症などに対する治療前・治療後の心臓カテーテル検査のための入院です。

3番目は、心筋梗塞のカテーテル治療の入院です。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010310xx99x1xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2あり - - 15.04 - -
050190xx99x1xx 肺塞栓症 手術なし 手術・処置等21あり - - 21.77 - -
050190xx9703xx 肺塞栓症 手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等23あり - - 26.11 - -
麻酔科では、上位症例いずれにおいても、心肺停止状態で救急車にて搬入されるケースが多く、蘇生するも身体へのダメージも大きく合併症も併発した症例です。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 3.16 3.29 0% 74.47
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 13 22.00 15.00 0% 72.85
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 12 19.17 20.63 8.33% 74.58
呼吸器内科で最も多い症例は、胸のレントゲン等で異常が見つかり、肺がんの疑いがある方への気管支内視鏡検査(肺のカメラ)になります。

2番目は、肺がんの患者さんで緩和ケアを行った症例です。

3番目は、間質性肺炎(かんしつせいはいえん)です。
 間質性肺炎は、肺の間質(肺の空気が入る部分である肺胞を除いた部分で、主に肺を支える役割を担っています)を中心に炎症をきたす疾患です。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし - - 3.54 - -
070570xx970xxx 瘢痕拘縮 その他の手術あり 手術・処置等1なし - - 6.10 - -
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし - - 6.14 - -
形成外科で最も多い症例は、眼瞼下垂(がんけんかすい)手術です。
 眼瞼下垂は、加齢等によりまぶたを上げる筋肉がおとろえ、眼が開きにくくなる病気です。
手術は瞼板に付着している眼瞼挙筋腱膜を探し出し、短く縫いつけることによって再び張力を回復させる手術です。

2番目は、瘢痕拘縮(ケロイド)に対する手術です。
 皮膚は常に外界から色々な刺激を受けており、それらに対して防御を行っています。熱傷は一般的には高温による皮膚障害ですが、その障害の深さにより傷の治り方が違います。浅い傷では跡形を残さず治りますが、深い傷では跡形を残します。跡形の程度により真性ケロイドと肥厚性瘢痕の2種類があり、これらに対し手術を行っています。

3番目は、骨軟部の良性腫瘍の手術症例です。
 筋肉・神経・脂肪・血管などの軟らかい組織に発生した腫瘍を「軟部腫瘍」、骨組織に発生した腫瘍を「骨腫瘍」といい、これらを切除した症例です。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 90 2.43 3.29 0% 69.27
180040xx01x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント又は外シャント設置術等 手術・処置等2なし 30 16.07 15.00 16.07% 71.07
180040xx02x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし 29 11.38 20.63 27.59% 66.31
血管外科で最も多い症例は、下肢静脈瘤の手術です。
 下肢静脈瘤とは、静脈内にある血流を支える弁が壊れ、足の血液が停滞して溜まり、足の静脈血管が浮き出てきて目立ち、足がつる、むくむ、疲れやすい、皮膚が変色するという症状があらわれます。

2番目は、他院からの紹介で透析導入にあたり必要なシャントを設置した症例です。

3番目は、透析導入後の透析シャントの閉塞・狭窄に伴う手術を行った患者さんです。
 他院にて、透析中にシャントトラブルが発生し、紹介された緊急対応の症例です。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 39 19 - 25 - 20 1 7
大腸癌 17 23 20 34 14 49 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 38 - 22 44 17 27 1 7
肝癌 - - - - - 55 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃がん
 胃がんは早期がんの症例が多いことがわかります。内視鏡治療の適応外の病変については、胃切除術・腹腔鏡下(カメラを使って)手術を行っています。また、胃がんを早期発見するためには内視鏡検査をお勧めしています。

大腸がん
 早期のがんでは、ほとんど症状がなく排便異常や腹痛、下血などの自覚症状で発見される大腸がんは進行がんの場合がほとんどのため、当院でもstageⅢ、Ⅳが多くなっています。早期がんでは内視鏡的に切除できる場合が多いのですが、一部の早期がんと進行がんでは大腸を切除する手術となります。また、患者さんの状態やがんの進行に応じて腹腔鏡を使った手術や開腹下の手術を行っています。病気の早期診断には、早めの検査が必要です。

乳がん
 検診、マンモグラフィの普及により早期発見の症例が増えており、当院でも早期がんが多くなっています。最近は、手術主体の治療から、化学療法やホルモン療法、放射線照射を組み合わせて、可能な限り手術を縮小する方向で治療法を検討しています。

肺がん
 当院で最も症例数の多いがんとなっています。肺がんを疑い、検査目的で入院された場合のstage分類は不明に分類されます。早期発見された小さな腫瘍であれば手術で完治する割合が高くなります。当院では遠隔転移を認めるstageⅣが多いことからもわかるように、診断時に進行がんで発見されることが多くあります。進行がんで発見されても、抗がん剤や放射線治療と手術を組み合わせた集学的治療を行っています。

肝がん
 複数回に分けて行われる肝がんの血管塞栓術(TAE)は再発としています。
肝細胞がんは慢性肝炎や肝硬変を背景に発生することが多くあります。治療としては、外科的手術、内科的治療、放射線的治療の中から症例ごとにもっとも適切な治療方法を選択しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 15 22.20 53.67
重症度 1 59 17.58 79.58
重症度 2 58 21.02 85.42
重症度 3 - - -
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
平均年齢を見ますと、重症度1以上では80歳前後と高齢になっており、成人市中肺炎は高齢になるほど重症になることが分かります。
平均在院日数も、重症ほど長くなっています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 14 2.79 76.64 0%
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 184 19.22 77.98 40.2%
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
脳梗塞入院は国際統計分類として、表のように分類されます。
 発症して早期に入院される患者さんがほとんどで、発症3日以内の急性期脳梗塞が全体の96%と高率となっています。高齢者の方が多く、平均して3週間~1ヶ月程度の入院期間で治療とリハビリを行い、半数以上の方が自宅もしくは施設に帰られ、40%ほどの患者さんが継続リハビリのために後方支援病院に転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む) 19 32.95 24.00 84.21% 80.68
K610-3 内シャント設置術 16 12.38 31.25 25.00% 72.75
K386 気管切開術 - - - - -
内科で最も多い手術は、胃瘻(いろう)造設術です。
 口から食物が食べられないときに、胃の中に直接流動食を流し込む方法(経管栄養)があります。経管栄養を行う際、鼻からチューブを挿入する経鼻チューブもありますが、長期の留置には問題も多く、また患者さんの苦痛も伴います。胃瘻増設術は、必要な栄養を自発的に摂取できない方、正常な消化管機能を有している方、4 週間以上の生命予後が見込まれる成人および小児の方で、お腹と胃に孔を空けて体の内外をつなげる治療です。内視鏡を用いた胃瘻作成を内視鏡的経皮的胃瘻造設術(PEG)といいます。治療時間は20~30 分です。出血は些少です。

2番目は、内シャント設置術です。
 他院からの紹介で慢性腎不全の透析導入にあたり必要なシャントを設置した症例です。

3番目は、気管切開術です。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 63 2.65 6.71 0.0% 67.14
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 41 0.32 2.51 2.44% 67.85
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 26 5.12 19.35 15.38% 74.35
外科で最も多い手術は、腹腔鏡下胆のう摘出術です。
 おへその下と上腹部に計4ヶ所の5~12mmの穴を開けて、ガスでお腹を膨らませた後、腹腔鏡というカメラを挿入しテレビモニターに映した画像を見ながら胆のうを摘出する手術です。

2番目は、鼠径(そけい)ヘルニアに対する手術(腹腔鏡下)の症例です。
 鼠径ヘルニアとは、いわゆる“脱腸”といわれているもので鼠径部(足の付け根)に膨隆がみられ、時に痛みを伴うことがあります。通常は出たり戻ったりするのですが、出たままになって戻らなくなるとヘルニアの内容(小腸、大網、S状結腸など)の血流が悪くなり、腹痛や嘔吐を引き起こし、そのまま放っておくと患部が壊死(腐ること)し、緊急手術が必要になることがあります。

3番目は、結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)です。
 結腸がんに対して、がんが広がっている可能性のある腸管とリンパ節を切除します。腸管を切除した後、残った腸管を吻合します。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 175 1.94 20.93 68.00% 80.12
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 106 1.16 26.15 36.79% 76.42
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 92 2.87 21.01 80.43% 81.63
整形外科で最も多い手術は、骨接合術(骨折観血的手術)です。
 主に、高齢者の転倒などによる大腿骨骨折・上腕骨に対する手術です。骨接合術は、折れた部分を金属の板やネジ(骨接合材)で固定する手術です。骨折後の骨の短縮や変形を最小限に抑えることができ、障害の軽減や治療期間が短縮出来ます。

2番目は、人工関節置換術です。
 主に、変形性膝関節症や変形性肩関節症に対する手術です。
 膝に変形がある場合(O脚やX脚)や長年にわたり膝を酷使するような状態では、高齢になると膝の軟骨が磨り減ってしまい、摩擦で骨の表面がでこぼこになり、時にはくぼみも生じてきます。このような状態になりますと、消炎鎮痛剤やシップなどの外用剤、膝関節への注射、裝具、リハビリ療法などを行っても、必ずしも満足のいく結果がえられるとは限りません。保存的治療でうまくいかない場合には、人工膝関節置換術を行います。

3番目は、人工骨頭挿入術 肩、股です。
 主に、高齢者の転倒などによる大腿骨頚部骨折に対する手術です。手術には、骨接合術と人工骨頭置換術があります。 骨折の型、患者さんの年齢や全身の状態を考えて、手術の方法を選びます。 人工骨頭置換術は、折れている骨(骨頭)を取りのぞいて人工物でできた骨頭に置きかえる手術です。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 28 0.18 5.50 21.43% 80.61
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む) 17 24.24 16.47 88.24% 83.35
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 13 1.00 50.54 69.23% 68.46
脳神経外科で最も多い手術は、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。
 慢性硬膜下血腫は、頭を軽くぶつけた後など、しばらくたってから脳の表面に血液が溜まる病気です。この血が溜まった頭蓋骨に、孔(穴)を開け血腫を吸引する手術です。

2番目は、胃瘻(いろう)造設術です。 入院中に消化器内科に依頼し、造設します。
 脳梗塞や脳出血などで一時的に、口から食物が食べられないときに、胃の中に直接流動食を流し込む方法(経管栄養)があります。経管栄養を行う際、鼻からチューブを挿入する経鼻チューブもありますが、長期の留置には問題も多く、また患者さんの苦痛も伴います。胃瘻増設術は、必要な栄養を自発的に摂取できない方、正常な消化管機能を有している方、4 週間以上の生命予後が見込まれる成人および小児の方で、お腹と胃に孔を空けて体の内外をつなげて栄養を補給する道をつくります。

3番目は、脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血に対する脳動脈瘤頸部クリッピング術です。
 この手術は、開頭して脳動脈瘤の頸部に特殊な金属クリップをかけて脳動脈瘤を閉塞させ血流が行かなくなるように処置をすることで脳動脈瘤の再破裂・再出血を防ぐ方法です。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0843 四肢切断術(指)(手)・(足) - - - - -
K0063 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上) - - - - -
皮膚科で最も多い手術は、皮膚悪性腫瘍切除術です。
 手術では、がんの取り残しによる再発がないように、皮膚がんの部分より広い範囲を取り除きます。 取り除く範囲が広くて縫い縮めることができないときには、全層植皮術(しょくひ)*が行われることがあります。
 *植皮とは:手術で取り除く皮膚の範囲が広いとき、美容上および機能上の問題から、自分の太ももの皮膚の一部を切り取り、手術で取り除いた部分へ補う手術です。

2番目は、四肢切断術(指)・(手)・(足)です。
 壊疽の進行した強皮症の皮膚潰瘍に対して、切断術を行った症例です。

3番目は、皮膚、皮下腫瘍摘出術です。
 粉瘤に対して行った手術です。粉瘤とは皮膚の良性腫瘍のひとつです。なんらかの原因で、皮膚の下(表皮)に嚢胞(のうほう)と呼ばれる袋状の構造物ができ、古い角質が溜まってしまった状態です。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 60 1.90 2.80 1.70% 74.50
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 42 0.20 8.80 14.30% 72.70
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 22 1.20 2.00 0% 71.80
泌尿器科で最も多い手術は、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)です。
 膀胱にできる腫瘍はほとんどの場合は悪性(がん)であり、放置すれば進行し命取りになる可能性があります。表在性腫瘍(根が浅い)の場合は、多くの例でこの手術(内視鏡を用いた腫瘍切除:TUR‐BT と呼びます)により治療しています。

2番目は、経尿道的尿管ステント留置術です。
 腎臓と膀胱をつなぐ管(尿管)が結石・腫瘍・炎症などが原因で狭くなる・詰まると、尿が腎臓から膀胱へ流れずに腎臓にたまり、痛み・発熱・腎臓機能低下などを起こします。この状態を改善するために、尿を流すための細いチューブ(ステント)を尿管の中に通す必要があります。ステントは上の端が腎臓の中(腎盂:じんう)、下の端が膀胱の中で巻いて(ダブルピッグテイルと言います)、体の中で軟らかく固定されます。

3番目は、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他)です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K909-2 子宮内容除去術(不全流産) - - - - -
K8722 子宮筋腫摘出(核出)術(腟式) - - - - -
- - - - - - -
産婦人科で最も多い手術は、子宮内容除去術です。
 子宮内に着床した胚が正常に発育せず、すでに胎芽(胎児)が生存できない状態にあると判断された場合に、子宮内に遺残している妊娠組織を体外に排出する手術です。妊娠組織の一部が子宮内に遺残すると、不正性器出血や子宮内感染の原因となり、次回の正常な妊娠を妨げる可能性もあるので、待機して自然に排出されなければ、手術で子宮内容物を取り除き妊娠前の子宮に戻す必要があります。

2番目は、子宮筋腫摘出術です。
 平滑筋が腫瘍として大きくなったものを筋腫といいます。子宮筋腫核出術は過多月経等の原因となっている筋腫だけを摘出する方法です。筋腫が大きなもの、子宮頸部にある筋腫で腹腔鏡で摘出するのが困難な筋腫には、開腹術による出術を行います。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 71 1.41 7.17 16.90% 77.34
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 46 2.11 5.54 10.87% 78.20
K6532 内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 39 1.92 8.95 5.13% 75.33
消化器内科で最も多い手術は、内視鏡的胆道ステント留置術です。
 結石・腫瘍などにより胆汁や膵液の流れが阻害されている場合、プラスチックステントや金属ステントを挿入し、減黄した症例です。

2番目は、内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみ(EST)のものです。
 内視鏡を十二指腸まで挿入し、胆管・膵管の出口にあたる乳頭部にEST専用ナイフを挿入し、高周波(電気メス)を用いて切開します。
 結石を除去し、胆道が閉塞して起こる黄疸を軽減させる為に行います。

3番目は、内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)です。
 早期胃がんに対して、内視鏡を用いてがんの周囲より少し広い範囲の下の粘膜下層という部位に、医療用食塩水などを注射してその部位を盛りあげ、針状の電気メスで粘膜をはぎとる治療です。
 
肛門外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7434 痔核手術(脱肛を含む。) 根治手術 - - - - -
K742-2 腹腔鏡下直腸脱手術 - - - - -
K7461 痔瘻根治手術(単純) - - - - -
肛門外科で最も多い手術は、痔の手術です。
 標準的な痔核根治術(LE)に痔核硬化療法(ALTA注・四段階注射)も併用し、根治性が高く痛みの少ない治療を行っています。

2番目は、腹腔鏡下直腸脱手術です。
 腹腔鏡という器械を用いて、おなかの中から手術して、脱出する直腸を正常の位置に固定する手術です。高齢女性に多くみられます。

3番目は、痔瘻(じろう)根治手術です。
 当院で多いのは、痔瘻の約70%を占める痔低位筋間痔瘻(ⅡL 型)に対する手術です。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 15 0.20 18.33 0% 74.67
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 14 0 13.50 0% 68.71
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) - - - - -
循環器内科で多い手術は、経皮的冠動脈ステント留置術です。
 経皮的冠動脈ステント留置術は、身体に大きな傷をつけることなく狭くなった冠動脈を拡げるために行う治療法です。
手術は足の付け根の大腿動脈または腕の橈骨動脈や上腕動脈から「カテーテル」という細い管を血管の中に入れ、冠動脈の狭くなったところまで進めて治療を行います。

呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K6182 中心静脈栄養用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
呼吸器内科で最も多い手術は、胃瘻(いろう)造設術です。
 口から食物が食べられないときに、胃の中に直接流動食を流し込む方法(経管栄養)があります。経管栄養を行う際、鼻からチューブを挿入する経鼻チューブもありますが、長期の留置には問題も多く、また患者さんの苦痛も伴います。胃瘻増設術は、必要な栄養を自発的に摂取できない方、正常な消化管機能を有している方、4 週間以上の生命予後が見込まれる成人および小児の方で、お腹と胃に孔を空けて体の内外をつなげる治療です。内視鏡を用いた胃瘻作成を内視鏡的経皮的胃瘻造設術(PEG)といいます。治療時間は20~30 分です。出血は些少です。

2番目に多いのは、中心静脈栄養用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他)です。

3番目に多いのは、抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置です。
 悪性腫瘍の患者に対し、血管内に刺した細い管(カテーテル)を皮下に留置し、必要なときに対外から接続して薬剤などを投与できるように、チューブ又は皮下植込型カテーテルアクセスを設置します。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2193 眼瞼下垂症手術(その他のもの) - - - - -
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K016 動脈(皮)弁術、筋(皮)弁術 - - - - -
形成外科で1番目と2番目に多い手術は、眼瞼下垂(がんけんかすい)手術の症例です。
 眼瞼下垂は、瞼板に付着している眼瞼挙筋腱膜を探し出し、短く縫いつけることによって再び張力を回復させる手術です。

3番目は、動脈(皮)弁術、筋(皮)弁術です。
 皮弁とは、血流のある皮膚・皮下組織や深部組織を移植する手術方法です。皮弁は、あらゆる部位の組織欠損を再建するのに適用できます。顔面やのどのがんの切除後では組織欠損を皮弁で充填するのみでなく、食べ物や空気の通り道を確保します。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 58 0.02 1.16 0% 68.50
K6146 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 45 5.49 16.16 17.78 73.11
K617-2 大伏在静脈抜去術 37 0 1.89 0% 71.59
血管外科で最も多い手術は、下肢静脈瘤血管内焼灼術です。
 この手術は、下肢静脈瘤に対する手術です。弁不全を起こして逆流している静脈内に細いカテーテルを入れ、血管の壁に120℃の高周波(ラジオ波)を当てて、静脈を熱で焼くことで閉塞させる治療法です。術後の痛みや腫れ、皮下出血が少ないなど、より負担の少ない治療となります。

2番目は、血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈)です。
 主に、透析されている方のシャントトラブルに対する修復手術、閉塞性動脈硬化症に対する手術です。

3番目は、大伏在静脈抜去術です。
 下肢静脈瘤の根治的な治療法として古くから行われている手術です。弁不全を起こしている静脈を引き抜いてしまう方法です。足の付け根や膝など皮膚を2~3cm程度切開し、弁不全を起こした表在(伏在)静脈の中に手術用ワイヤーを通して、 この血管を引き抜く手術です。
 現在は、下肢静脈瘤血管内焼灼術に移行しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 25 0.48%
180010 敗血症 同一 - -
異なる 26 0.50%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 96 1.84%
異なる - -
播種性血管内凝固、敗血症、真菌症、手術・処置などの合併症の患者数と発症率を集計しました。
DPC病名と入院契機が「同一」か「異なる」に分類して集計しております。「同一」はある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行なったということを表し、「異なる」はある病気の診療目的で入院したが、併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となってしまった場合を表します。

 播種性血管内凝固は、元来、正常な血管内では、血管内皮の抗血栓性や血液中の抗凝固因子のはたらきにより、血液は凝固しないような仕組みをもっています。播種性血管内凝固症候群(DIC)は、さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性の制御能が十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向のみられる予後不良の病気です。
 当院でも、細菌感染症や胆管炎→敗血症→播種性血管内凝固にいたった症例です。

  敗血症とは、肺炎や腎盂腎炎(じんうじんえん)など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。
 当院でも、腎盂腎炎や消化管穿孔による急性汎発性腹膜炎から敗血症になる症例が見られます。

 手術・処置後の合併症は、手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血、創部感染、シャント閉塞などが挙げられます。合併症は、どのような術式でもどのような患者さんでも、一定の確率で起こり得るものなので、医療ミスとは異なります。
 当院では、他院にて透析中にシャント閉塞のトラブル等が発生し、紹介された緊急対応の症例です。
更新履歴
2016年9月30日
病院指標の公開